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アメリカでの家購入大作戦(その15:ローン、諦めました) [ホーム]

今は晴れて無事入居し、家の無線LAN経由でUp出来るまでになったが、この間、ここまで以上に苦難の道なりであった。久々の投稿なので、ダイジェストにて。。


かみさんにアメリカ大使館→Fedex直行便にて書類は無事到着した。あとはローンの審査を待つばかり。ようやく入居かあ、長かったなあ、と思っていたが、そんなに甘くはなかった。

結局Larryからは何の連絡もなく、筆者が家族を迎えにいく日までにcloseすることは出来なかった。怒りを抑えて、戻ってくるまでに何とかなるよね、とメールを打ち一時帰国、一週間弱日本に滞在して家族を連れて戻ってきた、が、まだ進展なし。Larry曰く、Final approval processには入った、とのこと。それが何日かかるか、と聞くと、”早ければ”数日以内に、とまたいつもの答え。結局まさかの家族共々ホテル暮らしからのスタートに。子供たちはプール付きの”家”に喜んでいたが。

しかし、いつまでもこんなところにいる訳にはいかない。宿泊費が実費なのはもちろんだが、子供の学校が始まってしまう。
家族の赴任日を8/2にした一つの理由は、8/10からこちらの一学期が始まるのに合わせたかったからである。だが、住人でないと基本その学校には入れない為、ありったけの契約書類を持って、”もうすぐ引っ越すから”といって仮の入学手続きを済ませることには成功した。

しかし時は過ぎる。結局学校が始まってもまだ承認が下りない。Larryの言うFinal approvalで、また山のような質問(正確には40個)がやってきたのだ。
・日本からの送金銀行とバンカメへの送金銀行が合わないのはなぜか
 →ゆうちょから送ると、ドイツ銀行経由で送られる為、見かけ上つじつまが合わない
・Social securityの記録にArizonaの住所がいくつもあるが、これは何か
 →以前住んでいた家を引っ越した時と、帰国した後の為に登録住所を会社の住所に変更した為
・過去2年間の所得が今の会社からか、が分からない
 →提出した源泉徴収票に会社の名前が入っていなかった。結局再度人事に証明してもらうことに
・最近作ったAMEXカード、本人はCorporate Cardと言っているが本当か、と人事に問い合わせ

こんなやり取りを行ったり来たりしている訳で、間違いなくNever ending storyになると確信。迷いに迷った末に、Juliaにメールを打った。
”これ以上子供をホテルから学校に行かせるのは耐えられない。購入を諦めるから賃貸物件を探してもらえないか”、と。

彼女からの返事は、
”分かった、近くで探してみる。ただ本当にキャンセルするなら弁護士と相談した方が良い。なぜなら、ローンが下りなかった場合は無条件でキャンセル出来るが、今回は非常に長くかかっているだけで、キャンセル出来る条件を満たしているかが微妙。場合に寄っては訴訟の可能性があるから”
とのこと。
彼女は今回Realtorとして手伝ってもらっているが弁護士の資格も持っている。弁護士としてアドバイスすることが禁じられているとのことで、遠回しにリスクを教えてくれたのだ。

ということは、もうこの家を買わない、という選択肢はない。腹を決めた。

「ローンを使わず日本の全財産を送金、キャッシュで購入」

Juliaに確認したところ、ニコニコ現金購入であれば、バンカメのような質問は全くなく、単に耳を揃えて札束を積めばNo question askedとのこと。もうこれしかない。

こんなことになると思っていた訳ではないが、今回の日本帰国時に新生銀行から指定口座に外国送金を電話で出来るような手続きをしておいた為、この口座からなら自分は外国にいながらして送金が出来るのだ。(今まではかみさんにゆうちょのカウンターに行ってやってもらっていた)

定期預金、投資信託の解約、かみさんのへそくり口座全強奪・・・ありとあらゆる資産をかき集め、送った。8/16のことである。うまくいけば8/17に到着、その瞬間Title companyに振り込めばこの日が金曜日なので週末には入居出来るはず。だけどどうせそんなにうまい話はないからcloseは週明けか、と思っていたところ・・・

ここだけはうまくいった。

その通りになったのである。金曜日の朝残高を確認したところ、今まで見たことのない桁数のお金が入金されていたので、Juliaに、”入ってる!!”、と連絡、夕方に契約出来るよう手配をしてもらうとともに、Final walkthroughを実施。今晩からこの家に入れるのかなあ、という期待1割、どうせダメだろうという諦め9割で家をチェックした。
次に送金。ただうん十万ドルである。とても自分で振り込む勇気がなかったので、振込先の情報を持って銀行に直行、窓口でやってもらった。
午後になって無事送金が完了していることが確認でき、夕方Title companyのオフィスへ。山のような書類にサインをして、ついに、やっと、鍵を、貰うことが出来たのである。ちなみにこれが人生初の持ち家。。。


結果、
・家を買うと決めてからローン申請、ローンを諦めるまで:2.5ヶ月
・家を現金で買うと決めてからcloseするまで:4日

結果論だが、2.4ヶ月分のホテル代は無駄になったことになる。ま、ここまでシリアスにならない限り、現金で買おうなんて思うことはなかったので授業料か。。

こうして物欲の杜史上最高値の買い物が終了したのである。今は段ボールと格闘中。。。


※後日談だが、Larryが担当している、筆者より先に中国からやって来て家を買おうとしている人はまだclose出来ていないとのことだった。Good luck、、、



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アメリカでの家購入大作戦(その14:こんどは権利書ですか、しかも直前に) [ホーム]

精進することを決めた舌の根も乾かないうちに、またカッカとする事態が発生。

家が自分のものになるには、当然Title(権利書)を手に入れなければいけないのだが、ここテネシー州では夫婦の共同名義になっていないといけない、という法律があるらしく、closing時に二人のサインが必要、ということが判明。
判明、ったって、初めて知ったのは筆者だけでみんなは当然知っているはずだが、誰もかみさんがまだ日本にいてサイン出来ない、ということに気付いていなかったのだろう。

ローンが遅れながらもようやく承認される目処がたった今、あとは当日権利書にサインする”だけ”なのだが、そこには筆者のサイン”だけ”ではなく、かみさんのサイン”も”ないと終わらない、という訳だ。

言われたのが委任状をpdfで送るからプリントアウトしてサインしてすぐ送り返して、とのこと。ま、それならいいか、と思い、どこをどう書けば良いかをJuliaに細かくメールで問い合わせたのだが、やりとりが何だか噛みあわない。おかしい、と思って電話したところ、驚愕の事実が判明。彼女はなんと、日本でNotary(公証人)のサインももらって書類をFedex送り返せ、と言っている。しかもLegalサイズの紙でプリントアウトして。

確かにそれで思い出したのだが、こちらアメリカでの委任状は、その委任状にちゃんと本人がサインしたかどうかを証明する人がいて、その人の前でサインをしないとその委任状が有効にならない。日本では、サインはハンコで、本来そのハンコが固有のものなので他人が押せる訳ない、という前提に立っているからだろう、公証人なんて使わないよね。

こっちもそのシステムを知っていながら気付かなかったのも悪いが、どうすると英語のNotarizeを日本でできる、とかLegalサイズの紙が日本にある、とか普通に思えるんだろう。これって、日本にやってきたアメリカ人に対してアメリカで印鑑証明を取ってすぐ送れ、って言ってるようなもので、絶対に日本の不動産屋さんは言わないと思う。よく言われることだがアメリカ人は本当に世界のことに無知だ、というのを再認識することになった。

でも確かなことは一つ。これがないとせっかくローンが通ってもclose出来ない。

調べてみた。

日本で公証人、というと、筆者は10年以上前だろうか、公証人役場の人が事件に巻き込まれてよくニュースで出てきた時に初めて耳にした程度で、普通関わることはないと思う。それはさておき、公証人役場、というのは日本にもあちこちにあって、英語での紹介もあったりするので、出来なくはないらしい(ざっとしか見てないので確かではないが)。が、手数料を見てぶっとんでしまった。そのサインによって決まる契約の額に応じて金を取るらしく、1000万円超だと23000円!サイン一つに、である。こちらアメリカではただなのに。
ということで却下。

で、もう一つ手段があった。アメリカ大使館に行って証明してもらう、というこれも何だか面倒くさそうな感じ。よく見ると、アメリカ人向け限定ではあるがただでやってくれるらしい。これだ。
どっから見ても日本人のかみさんだが、一応アメリカ生まれのアメリカ人でもある。かみさんに連絡してアポを取ってもらった。

大使館のアポが取れたのが23日午前。そのままFedexに駆け込んでexpressで送るとこちらアメリカの23日午前に到着する計算。またもギリギリだ・・・・

ついでに思い出したが、Fedexが日本にもそこら中にある、と思っているのも腹が立つ。。。


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アメリカでの家購入大作戦(その13:完全に負け戦です) [ホーム]

16日になった。結局この日にClosingすることはなかった。

Larryから直接電話をもらった。現在のstatusがこうで、これこれこうしている。これはcorporateにしてもらうとことなので、僕としては約束出来ないけど、この日くらいにはどうなる・・・・

後になると、具体的にどう説明してくれたかが思い出せないのだが、要はちゃんと進んでいるよ、ということを筋道を立てて説明をしてくれる。なぜだか彼と話していると、何だかうまく行っているかのように錯覚するのだ。後から冷静に考えると、少なくともこうなることは彼はもっと前に知っていたはず、とも思うのだが。

今の筆者の状況ははギャンブルに似ているかも、と思ったりする。ギャンブルの場合、次こそは当たるかも、と思ってやめることが出来なくなる。家も、次の期限までにはうまくいくかも、と思って抜けられないのだ。Larryもその辺の客の心理をよく分かっているのかもしれない、相変わらず揺るぎのない自信に満ちた口調である(それがしゃくに障るところもあるのだが)

家の引っ越しを終わらせておきたかったのは、もちろん家族のためなんだけど、自分の予定通り行かないことに腹を立てているだけのところもあって。いっちゃえばローンなんて、貸す側が首を縦に振らなければ借りられるはずなくて、ビジネスと言えど全然対等ではない。それなのに、こっちは客なんだぞ、見たいな意識が多分にあったんだと思う。
Juliaは、closingが出来ない場合の代案として、close以前に引っ越しその他のセットアップだけはさせてもらう契約を作ってくれようと動いてくれたのだが、$100/dayを払ってしかも住むことは出来ない、という内容で、これではただでさえホテル住まいで住居費がものすごいことになっているのに倍払うことになってしまう。確かに家のセットアップはちょっとは進むしありがたかったんだけどこれも断念した。

そんなこんなで万策尽きて、ようやく”なるようにしかならない、無理せず流れに身を任せよう”、と思うようにした。負け戦、と思ったがこれも考え方次第。最後にちゃんと契約出来れば負けではない、と考えるようにした。

・・・といいつつ、銀行はいくら遅らせても何も損はしないしずるい!って思っている自分がいる。精進が足らないようだ。。

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アメリカでの家購入大作戦(その12:とうとうキレてしまいました) [ホーム]

本来のClosingを週明け月曜日に控えた金曜日。Juliaから連絡があり、Larry曰く、翻訳の遅れのせいで月曜日のCloseは難しいかも、とのこと。
後から冷静に考えれば、書類に不備があった訳で予定通り行かなくて当たり前だったのかも知れないが、Larryからは何の連絡もなかった為、予定に変更はないものと思っていた。それがまたこの有様。蕎麦屋の出前にも程がある。

とうとうキレてしまいました。

今回の借金しようとしている額は、円高パワーのお陰もあって円換算するとめちゃくちゃに大きな額ではなくて、実は今日本にある定期預金やら株式やらを全部足せば払いきれない額ではない。もちろん本当にやったら元本割れやら何やらで結構な損になるのだが、この時はこれ以上この銀行と関わりたくない、と本気で思ったのだ。

Juliaに、このローンをキャンセルすることを考えようと思う、とメールをうった。

1分もしないうちに電話がかかってきた。彼女は、この家購入自体をキャンセルしようとしている、と勘違いしたようだ。思っていることを話そうとしたが、余りに興奮していたせいか全然英語が出てこない。がんばって話しても、あなたの言っていることはこういうこと?と毎回聞き直して来る有様。頭の中が日本語モードで興奮しているのでSVOCにならないのだ。

取りあえず一旦電話を切って再度メールをうった。16日までにclosing出来るか、少なくともはっきりと何日にclose出来るか約束出来ないようであれば、ローンをやめるとLarryに伝えてくれ、と。

で、16日を迎えることになる。

これがたまたまか分からないが、今日は13日の金曜日。

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アメリカでの家購入大作戦(その11:やっぱりアメリカ人は日本語が読めないようです) [ホーム]

Closingを1週間後に控えた中、RealtorのLarryからメールが。
日本語のW-2フォームが字がつぶれていて読めない、とのこと。W-2とは日本で言う源泉徴収票みたいなもの。アメリカに最近住んでいないため、アメリカ国内の記録上最近無収入の筆者が、家を買う為の借金が出来る人間かどうかを”ちゃんと”証明しないと、リーマンショックを経験したこちらの銀行はそうそうとお金を貸してくれないらしい。
取りあえず手元にあった源泉徴収票に日本語訳を自分で付けて送っておいたのだが、よく見ると確かにpdfの解像度が低く、細かい字はつぶれている。けど、日本人なら何て書いてあるかは十分予測出来る範囲。
翻訳は専門の会社に委託しているらしいが、所詮日本語ネイティブではない人たちであったことがはっきりと判明。彼らは、”平成23年”が西暦何年かちゃんと分かってくれるだろうか・・・

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アメリカでの家購入大作戦(その10:どっちを信じれば良いの?!) [ホーム]

バンカメCorporateからメールが。
”これこれこの書類が届いておりません。7/6までに送付頂く約束です。本日10日延長申請の用紙を送付しましたので必要に応じて記載下さい。ですが10日以上遅れるとこの話はなかったことにします”

筆者的にはローカル担当のLarryに6/27に全部資料は渡している。源泉徴収あたりの翻訳はあるけどそれがまだ届いていないのかと思いつつ、嫌な予感がしたのでLarryをccにいれつつその旨を記載し、Larryにも”16日Closing前提でUtilityや引っ越しの手配してるし、頼むよ”、的なメールを送ったところ、Corporateから即返信が。

”16日Closingは到底無理なので遅らせることをお勧めします。早くても7/30が精一杯です”

・・・今まで数あるアメリカ生活トラブルの中でも最大級のショック。家族が赴任するまでに生活セットアップを済ませる為に3ヶ月差をつけたのに、セットアップ完了どころか家族でホテル住まいからスタート??
考えただけでクラクラしてきた。

気を取り直し、冷静に、と自分に言い聞かせながらLarryに連絡を取ってみるが音信不通。しばらく待っても連絡がつかないので、これはもう全員総動員しかない、と作戦変更。
そもそもこの案件、こちら側のエージェントJuliaにしても売り手側エージェントにしても、そもそも売り手自身としても早くこの契約を完了させたいと思っているはずで、これ以上遅れることは誰も望んでいないはず。そこでみんなにリークしてLarryにプレッシャーをかけて貰おうと思ったのだ。

Juliaに連絡、こんなことになってるんだけどどうなってるの?と一報を入れたところ、案の定売り手エージェントにも連絡が飛び、全員でLarryに総攻撃?がかかったのだ。

・・・程なくLarryから電話がかかってきた。しかし相変わらず沈着冷静な物腰だ。こちらもいきなり犯人扱いしないよう丁重に、と心がけて彼の話を聞き始めた。
が、彼曰く、Closingが7/30に延びることなどない、とキッパリ。こちらは予定通り必要書類は送付済み、後は翻訳の分だけでこれも明日にでも完了予定。Corporateはその辺が分かってないから余裕見て脅かしているだけだろう、と。

今までこのようなトラブルがあった時のアメリカ人の対応は、言い訳に徹すること、に尽きる。よくも考えついた、というような珍回答も枚挙にいとまがない。
が、今回は違った。正面から大丈夫、と言い切っている。電話をしていて、取りあえず新鮮な気持ちになっていたことだけは間違いない。

ま、どっちを信じるか。あと1週間で結論が出る。


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アメリカでの家購入大作戦(その9:Closingまであと一息、なのにまた!!!) [ホーム]

Juliaからメールが。
”そろそろClosingが近いから、Utilityのセットアップを始めたら?”とのこと。それはそうだ。

今まで思いつかなかった訳ではないが、このまますんなり契約出来るはずがない、そんなにうまい話があるわけない、と頭のどこかで考えていたからか、する気も起きなかったのだが、自分のエージェントに勧められるとようやく本当に契約が近いのかなあ、という実感が湧いて来る。


最終契約を16日10:30にすることに決まったことから、その日は会社を休んで引っ越しとUtilityセットアップを全てその日にやってしまう計画にした。
電気水道ガス電話ネットケーブルテレビ・・・これらの開通が想像以上に手こずることも前回のアリゾナ在住時に身にしみていて結構うんざりなのだがしょうがない。今回は前回のように、ガス開通工事の約束の為その日会社に行くのを遅らせて待っていたら夜の10時まで来なかった、ということなどありませんように・・・・

先行して送っていた引っ越し荷物第一弾もようやく搬入出来る。とっくに日通の倉庫には届いていて、さらにはなんと先日帰ってしまった前任者から譲り受けた家具一式も一緒に保管してもらっている状態。早く引き取りたいところだ。

そんなこんなで着々と2ヶ月に渡るホテル生活の終焉に向け契約を10日後に控えた今日、またもや衝撃の事態が発生するのである。

つづく・・・

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アメリカでの家購入大作戦(その8:ローン審査その後) [ホーム]

取りあえずPre-approvalはもらったもののその後音沙汰がない。6/26までに全部書類が揃わなきゃいけないのに、新しい情報が入るのが6/25とのこと。この時点でもう26日Closingは絶望的だ。

幸いSellerの方も待ってくれるとのことらしく、再々延期の為の書類にサインすることに。売り手としては、延期の申し出を蹴って改めて他の人に売る、という選択肢もあったはずなのだが、売り手のエージェントもLarryのことを知っていて状況を把握していることから、売り手自身も比較的安心して待ってくれている模様。これはLarryにローン手配を頼むと決めた時に期待していた効果だったので、ここは読みが的中した格好だ。おかげで地球滅亡が7/16に延びた。

そうこうしているうちに、会社にでっかい封筒が届いた。中を開けると書類の山。これがいわゆるPacketと呼ばれるローン申請書類らしい。後から考えるとこの書類の到着が26日。新しい情報とはこのことか・・・・

本当は全部はじからはじまで全部読破してからサインしたいところだが、今は時間優先。早速Larryに電話して、今から事務所に行くから全部説明してくれ、と言って押し掛けた。

彼は、少なくとも100枚は超えると思われる書類の中から、他の電話に出ながらもひょいひょいと書類を選別していく。最終的に20枚くらいになった書類を順番に説明してもらい、サインサインサイン・・・・本当に読破しなくてよかった。全部読んだら徹夜コースだ。。
彼からは、これに加えて頭金を出すこちらの口座とここに入金した元の口座のstatement、過去2年の源泉徴収などを送ってくれと言われた。当然日本語だったりする訳だが、Language teamなる人たちが訳してくれるそうで。
その日中に全部の書類を送付、全てを彼に託した。

うまく行きますように。。

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アメリカでの家購入大作戦(その7:あなたはお金貸してくれるのね?) [ホーム]

金曜の夜、教えてもらったLarryの事務所の住所にいったものの、Wells fargoはあるがどこにもBank of Americaの看板はない。直接電話してみたところ、何の看板もない普通の事務所棟っぽいところから長身のLarryが現れた。名も無き建物に入れという。

ぼったくりじゃないよね・・・と一瞬思いながら中に入っていったところ、彼の事務所らしき部屋には見慣れたバンカメのマークが。後で考えれば本当にぼったくりだったら外から見えないところにしかマークなんて使わないから、全く安心できる状態ではなかったのだが、その時は何となく安心して打ち合わせを開始した。

事前に聞いていたのが、彼は通常のconventional loan以外にFHA Loanというものを使って外国人相手のローンを処理しているという事。筆者もノーガードで行きたくなかったので、前日に即席でにわか知識を詰め込んでいた。
色々読んだが、金融ど初心者の筆者には分かったような分からないような感じ。
何となく理解できたのは、
Conventional loan : いわゆる普通の住宅ローン。トータル価格の20%以上の頭金を出せる場合に限る。与信はそれなりに厳しい。
FHA loan:上記に該当しない(出来ない)人向けのローンの側面あり。通常は金利もConvetionalより低いらしい(今は違うようだが)。多分だけど、住宅市場活性化のために用意されている半官半民のようなものかと想像。日本でいうフラット35みたいな感じ?与信はそれほど厳しくない模様。

で、Stephenからダメ出しされたのが、Conventional Loan。ここをフラット35でカバーしようとしているらしい、ということが予習の結論。

Face to Faceで状況を話し始めたが、やはり電話より格段に安心だ。つたない英語も身振り手振りでカバーできるし。

しばらくパチパチとパソコンを叩いていた彼が画面を見せてくれた。驚いたことに前回アリゾナに赴任していた時の状況がばっちり記録されている。どこに住んでいたか、どのクレジットカードをいつの時点で何枚持っていたか、自動車ローンがいつ終わってるか、その結果のCredit Scoreが何点か・・・・お金に関わる情報がぜーんぶ丸見えなのだ。これがまさにSocial Security Number(SSN)のお陰というか仕組みなんだろうか。少し垣間みた気がした。
 アメリカ人はCredit Scoreというのをすごく気にする。この点数が低いとローンの金利が上がったり、筆者のようにそもそもお金が借りられない状況になったりする訳で、信用度そのものの尺度となっているのだ。このスコアは色々なパラメータをもとに決まる事から、これを上げるためのテクニックも存在し、さらに効果的なスコアアップを売りにする業者がいたりする。前回在住時はキャンペーンキャッシュバックをもらうためになんちゃってオートローンをした以外にお金を借りた事がないのでスコアを上げようとする気がなかったが、今回は気にしないと。。
一つLarryに言われたのが、クレジットカードは1枚にしておくように、と。何と2枚になると点数が下がるとの事。ええっ、ANA USAカード申し込んじゃったよ!

・・それはともかく、やはり彼の画面でもConventional Loanの場合は信用度の確認が別途必要でそれ以上進めないと表示されているが、FHAはいける事になっている。金利はというと15年もので、
Conventional Loan : 3.25% (法人契約の提携金利で2.75%)
FHA Loan : 3.25%
ということで、まっとうな(?)うちの会社勤務のアメリカ人よりは金利は高いが、市場一般金利では借りられるということみたい。ま、これ以上を望める状況ではないので、ぜひこれでお願いすることにした。

申請にあたり色々な書類を出すのだが、どうしても日本語になってしまうのが日本での所得証明。今更市役所でもらうわけにはいかず、幸い手元にあった会社からの書類を英訳して付けてみたのだが、何せ家も買った事ないサラリーマン、確定申告なんてしたこともなく、言葉の意味も仕組みもイマイチ分からず訳し方が分からない。だって、普通は税込み年収から税金引いたら手取りになるはずで、数字はその3つで済みそうなものなのに、基礎控除が何たらとかあって理解不能。仕方ないのでLarryには、ここに書いてある数字は暫定で、後ほど別途調整されている、と適当に説明しておいた。
これでうまくいきますように・・・・

(地球滅亡まで、あと11日)

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アメリカでの家購入大作戦(その6:誰かお金貸して下さい) [ホーム]

Stephen Bakerの要求項目を送って待つ事数日。今度はJuliaから連絡が来た。彼女にはLoanの担当がStephenになった事はもちろん伝えてあって、直接色々プッシュしてくれていたのだが、何でも”今日彼に送ったメールに自動返信が来て、10日間Vacationを取っていて返事が出来ない”とのこと。月末までにこっちがPre-approvalを取らなきゃいけない事など知っているだろうに、筆者にもJuliaにも事前に一言もなしでVacation!?全く社会人としてなっていない。
一応急ぎの場合の担当の連絡先があって早速連絡を取ったのだが、話を聞く限り全く引き継ぎされている様子はない。Juliaはここで月末納期を断念し、売り手に状況を説明の上、納期を延ばしてもらうよう交渉を始めてくれた。

そこで、状況を見た売り手のエージェントが、外国人相手の住宅ローンに詳しい人がいるよ、と教えてくれた。以前その人がタイ人の購入のエージェントをした時に対応してくれていたとの事。こちらもPlan-Bは必須と思っていて他の銀行を回ろうと思っていたところだったので渡りに船。早速情報をもらった。
が、聞いてみるとここもまたバンカメじゃないの。ただ、Stephenのようにカリフォルニアのコールセンターではなく地元。確かにこれなら少なくとも直接話が出来る。
恐る恐るそのLarryという人に連絡してみた。ソフトかつ自信にあふれた口調で、話を聞いていると既にapprovalが取れた気すらしてくる。が、今まで何度も煮え湯を飲まされた経験のある筆者、7割差し引きの期待値レベルに抑え、取りあえずアポイントを取った。

そんなこんなしていると、日焼けした(?)休み明けのStephenから連絡があった。こっちは相当腹が立っていたので既に戦闘モードだったが、Pre-approvalの申請状況を尋ねた筆者に対して彼が開口一番、まだ東京電力のアカウント情報をもらっていないので始めていない、などと言い出したので”完全に”キレてしまった。メールは即返信している、何で休む事が分かってたのに連絡しなかったのか、月末までに結果がないとこちらが困る事は分かってたよね・・・多分かなりめちゃくちゃな英語だったろうが、”十分”気持ちは伝わったと見え、即対応すると言って電話を切った。
(・・・後で考えてもこれだけ怒ったのは久しぶり。前回はいつだったっけなあ、と思ったら前回の帰任直前だった。やっぱりアメリカか・・・)

で、Stephenにしては珍しく次の日にすぐ返事が来た。要するに言い訳で、海外の与信をするには専門のチームに対応してもらわなくてはならず、自分の決済権限から外れる事。審査には最低60日から90日かかること、本当にこのビジネスは担当したかったが(嘘つけ)残念だ、などと書いてあった。
もう腹立つ自分に腹が立つのでさっさとそのメールは捨てた。

次はソフトなLarryに期待。。。

(地球滅亡、もとい書類提出期限まで、あと12日)

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