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アメリカでの家購入大作戦(その15:ローン、諦めました) [ホーム]

今は晴れて無事入居し、家の無線LAN経由でUp出来るまでになったが、この間、ここまで以上に苦難の道なりであった。久々の投稿なので、ダイジェストにて。。


かみさんにアメリカ大使館→Fedex直行便にて書類は無事到着した。あとはローンの審査を待つばかり。ようやく入居かあ、長かったなあ、と思っていたが、そんなに甘くはなかった。

結局Larryからは何の連絡もなく、筆者が家族を迎えにいく日までにcloseすることは出来なかった。怒りを抑えて、戻ってくるまでに何とかなるよね、とメールを打ち一時帰国、一週間弱日本に滞在して家族を連れて戻ってきた、が、まだ進展なし。Larry曰く、Final approval processには入った、とのこと。それが何日かかるか、と聞くと、”早ければ”数日以内に、とまたいつもの答え。結局まさかの家族共々ホテル暮らしからのスタートに。子供たちはプール付きの”家”に喜んでいたが。

しかし、いつまでもこんなところにいる訳にはいかない。宿泊費が実費なのはもちろんだが、子供の学校が始まってしまう。
家族の赴任日を8/2にした一つの理由は、8/10からこちらの一学期が始まるのに合わせたかったからである。だが、住人でないと基本その学校には入れない為、ありったけの契約書類を持って、”もうすぐ引っ越すから”といって仮の入学手続きを済ませることには成功した。

しかし時は過ぎる。結局学校が始まってもまだ承認が下りない。Larryの言うFinal approvalで、また山のような質問(正確には40個)がやってきたのだ。
・日本からの送金銀行とバンカメへの送金銀行が合わないのはなぜか
 →ゆうちょから送ると、ドイツ銀行経由で送られる為、見かけ上つじつまが合わない
・Social securityの記録にArizonaの住所がいくつもあるが、これは何か
 →以前住んでいた家を引っ越した時と、帰国した後の為に登録住所を会社の住所に変更した為
・過去2年間の所得が今の会社からか、が分からない
 →提出した源泉徴収票に会社の名前が入っていなかった。結局再度人事に証明してもらうことに
・最近作ったAMEXカード、本人はCorporate Cardと言っているが本当か、と人事に問い合わせ

こんなやり取りを行ったり来たりしている訳で、間違いなくNever ending storyになると確信。迷いに迷った末に、Juliaにメールを打った。
”これ以上子供をホテルから学校に行かせるのは耐えられない。購入を諦めるから賃貸物件を探してもらえないか”、と。

彼女からの返事は、
”分かった、近くで探してみる。ただ本当にキャンセルするなら弁護士と相談した方が良い。なぜなら、ローンが下りなかった場合は無条件でキャンセル出来るが、今回は非常に長くかかっているだけで、キャンセル出来る条件を満たしているかが微妙。場合に寄っては訴訟の可能性があるから”
とのこと。
彼女は今回Realtorとして手伝ってもらっているが弁護士の資格も持っている。弁護士としてアドバイスすることが禁じられているとのことで、遠回しにリスクを教えてくれたのだ。

ということは、もうこの家を買わない、という選択肢はない。腹を決めた。

「ローンを使わず日本の全財産を送金、キャッシュで購入」

Juliaに確認したところ、ニコニコ現金購入であれば、バンカメのような質問は全くなく、単に耳を揃えて札束を積めばNo question askedとのこと。もうこれしかない。

こんなことになると思っていた訳ではないが、今回の日本帰国時に新生銀行から指定口座に外国送金を電話で出来るような手続きをしておいた為、この口座からなら自分は外国にいながらして送金が出来るのだ。(今まではかみさんにゆうちょのカウンターに行ってやってもらっていた)

定期預金、投資信託の解約、かみさんのへそくり口座全強奪・・・ありとあらゆる資産をかき集め、送った。8/16のことである。うまくいけば8/17に到着、その瞬間Title companyに振り込めばこの日が金曜日なので週末には入居出来るはず。だけどどうせそんなにうまい話はないからcloseは週明けか、と思っていたところ・・・

ここだけはうまくいった。

その通りになったのである。金曜日の朝残高を確認したところ、今まで見たことのない桁数のお金が入金されていたので、Juliaに、”入ってる!!”、と連絡、夕方に契約出来るよう手配をしてもらうとともに、Final walkthroughを実施。今晩からこの家に入れるのかなあ、という期待1割、どうせダメだろうという諦め9割で家をチェックした。
次に送金。ただうん十万ドルである。とても自分で振り込む勇気がなかったので、振込先の情報を持って銀行に直行、窓口でやってもらった。
午後になって無事送金が完了していることが確認でき、夕方Title companyのオフィスへ。山のような書類にサインをして、ついに、やっと、鍵を、貰うことが出来たのである。ちなみにこれが人生初の持ち家。。。


結果、
・家を買うと決めてからローン申請、ローンを諦めるまで:2.5ヶ月
・家を現金で買うと決めてからcloseするまで:4日

結果論だが、2.4ヶ月分のホテル代は無駄になったことになる。ま、ここまでシリアスにならない限り、現金で買おうなんて思うことはなかったので授業料か。。

こうして物欲の杜史上最高値の買い物が終了したのである。今は段ボールと格闘中。。。


※後日談だが、Larryが担当している、筆者より先に中国からやって来て家を買おうとしている人はまだclose出来ていないとのことだった。Good luck、、、



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