アメリカでの家購入大作戦(その4:家の素性確認) [ホーム]
取りあえずオファーが通ったのが第一関門。次のステップは、
1. 手付金を払う
2. その家が買うに値する家なのかを買い手が確認。無条件OK、条件付き、キャンセルのいずれかを決定
3. ちゃんと支払い能力があることを売り手に証明すること
ということらしい。ま、当たり前か。
まず手付金。チェックで払う必要があるのだが、今回の赴任時にチェックブックを日本から持ってくるのを忘れてしまっていた。新しく送ってもらうにしても1週間はかかり間に合わない!と焦っていたら、Juliaが、”Cashiers checkでもOKよ"、と教えてくれた。恥ずかしながら何のことか分からなかったので聞いてみたら、窓口に行って作ってもらえるチェックで、むしろパーソナルチェックよりも信頼度が高くてGoodとのこと。会議の合間をぬって銀行に飛び込み作ってもらい、事なきを得た。
次に2.についてだが、具体的には
a) Home inspection
b) Termite inspection
c) Radon inspection
を実施してもらった。
a)はいわゆる普通の家のチェック。資格を持った専門のインスペクターが隅から隅まで問題点を指摘してくれた。レポートには、雨樋の排出口に石の受け皿がないところがあるだの木製フェンスの一部が傾いているだの言い掛かりに近いようなものから、基礎の部分にネズミの巣の跡があるだのげんなりするようなことまで30ページ近くにわたって延々と書かれている。こんなのを読まされたら普通の人は”この家大丈夫か?”と思うこと請け合いだと思うのだが、Julia曰く、”よかった、こんなに薄いレポート、なかなかないわよ”、とのこと。どうもこんなものらしい。
b)は要はシロアリ検査。特に問題なし、と言われた。
c)はラドンの検査。ラドンというと日本ではラドン温泉くらいしか普通はなじみがないがそのラドン。放射性物質である。自然界の土や水分中に普通に存在するのだが、家の中のほうが通常気圧が低いことから濃度が高く、特に喫煙者の肺ガンリスクを増大させることが分かっているとのこと。
最初に聞いた時はふうん、と思っただけだったのだが、開始直後の速報値が基準値を超えていると連絡が。聞いた瞬間は今度は放射能で諦めることになるのか、と呆然としたが、実際の検査にはほぼ2日かかるので最終結果を待てとのこと。
そうは言ってももしだめだったらと思うと心配で仕方ないので即席で調べ始めた。見ていくと環境省のEPAが指針を出していて、濃度が4pCi/Lを超えたら対策を取ったほうがいいと言っている。対策の色々方法はあるらしいが家の中を負圧にならないような装置を取り付けたりするようで、コストが少なくとも$1000はかかるらしい。
このラドン検査、やらない人も多いそうで気にしなければ良かったのかもしれないが、家族が住む家だけに見て見ぬ振りは出来ない。思い切ってキャンセル、も考えたが、最終的には条件を付けてもらうことにした。具体的には、”そもそもEPAの指針を超えるような家は欠陥、検査結果が最終的に基準値を超えている場合は現オーナー負担で対策して欲しい”、と。もしこの条件をオーナーが呑めないなら縁がなかったと諦めるつもりで。
2日後、出てきた測定値は3.8となり、一応基準値は満たす結果に。こっちとしては超えて直してもらえた方が(オーナーが了解したかは不明だが)良かったのだがしょうがない。自分で対策するかは家族が来るまでに考えることとした。
続いて3.のお金の話。これがまた大トラブルになっている(現在進行形)のだが、次のパートにて・・・
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